仕様

1.測定内容

ブレーキフルードの劣化度は、水分の含量を測定し判定表示します。
劣化度は目盛盤の色分けで表示されます。

緑色 ”良好” を表示、水分1.5%以下を示します。
黄色 ”注意”を表示、水分1.5%から3%未満を示し、早めのフルード交換を要す。
赤色 ”危険” を表示、水分3%以上を示し、早急にフルードの交換を要す

注意!
ブレーキフルードに配合されている添加剤(通電性の高いもの)によってテスターの指示値が変わる場合が有ります。新油の場合でも指針が”危険”の位置まで上がるときが有ります。

2.構成

●本体・・・1
●センサー・・・1(リード線付き)
●内蔵乾電池・・・1(9Vマンガン電池)
●外形寸法・・・139x90x36mm
●重量・・・230g

3.各部名称

各部名称

4.測定方法

1.測定する前にフルードが汚濁、変色している場合は、交換を奨めて下さい。
2.センサーをテスターの差入口に差し込んで下さい。
3.セレクトスイッチが”OFF”の位置でメーターの指針がゼロになっていない場合は、機械的零調整ビスを廻して合わせて下さい。
4.セレクトスイッチを”CAL”に合わせます。
5.”CAL”セット調整ツマミを廻し、メーター指針を目盛盤”CAL”線に合わせます。
6.セレクトスイッチを”フルードテスト”に切り換えます。
7.検査するブレーキフルード液にセンサーのテストピン(金属部分)を水面から13mmの位置迄浸して下さい。
8.テストピン同士は他の金属に接触させないで下さい。接触すると指針が振切れてしまいます。
9.指針が指示した処がフルードの劣化状態を示します。
10.フルードは温度によって指示値が異なりますので、目盛盤の20~40℃未満、40℃以上の各々の目盛を見て指示値を読んで、判断して下さい。
11.ブレーキフルード液の温度
温度
12.続けてテストする時は、必ずテストピンをきれいな布で拭きとってからテストを行なうこと。
13.テスト終了後は、セレクトスイッチを”OFF”の位置にして下さい。

5.使用上の注意

1.テストピン先端部の間隔は絶対に変更しないで下さい
2.測定中メーターの指針は時間と共に変化しますので、テストピンをフルード液に浸した瞬間から約1秒後の指示で判定してください。
3.再度テストをする時は、必ずテストピンをきれいな布で拭きとってから行ってください。
4.テスターを使用しないときは、セレクトスイッチを”OFF”にして下さい。
5.”CAL”セット調整の時に、指針が”CAL”の位置まで達しない場合は、乾電池の寿命ですので新品と交換して下さい。
6.長時間ご使用ならない場合、乾電池を外してから保管して下さい。

6.静電気に注意

メーターカバー(透明部分)に静電気が帯電していますと、次の症状が起こります。
故障では有りませんので、湿気のある布で拭くか、静電気除去液を塗布して下さい。
●指針の戻りが遅く、途中で止まったり、指示値の再現性がない。

7.警告(本機を安全にご使用頂くために、次の警告事項をお守り下さい)

1.テスターをご使用の場合は必ず車両のエンジンを停止して下さい。
2.ブレーキフルードが車両のボディーに付着した場合は直ちに水洗いして下さい。
3ブレーキフルードがメーターカバーに付着した場合は直ちに水気の布で拭きとって下さい。
4.ブレーキフルードは浸透性が強いので塗装面、アクリル樹脂を浸しますので注意して下さい。
5.本機はブレーキフルードの専用テスターです。他の用途に使用しないで下さい。